今日は埼玉県立大学のインタビューを受けました。
 妻2時間僕2時間、計4時間。
 思い出しながら話すのは結構難しいことですが、あっという間に時間が過ぎたので、辛い体験も人に話すのは辛くないということでしょうか。

 今回は30人ほどの当事者のライフヒストリーを調査して研究するそうです。

 僕ら夫婦共に統合失調症ですが、そういえば医療機関でライフヒストリーを聞かれることは一度もありませんでした。
 医師はその時その時の症状をみて、薬を処方する。デイケアや作業所、職親その他でも、その時抱えている問題にのみ焦点を合わせ、その人のライフヒストリーに応じた対処というのはあまり重要に考えていない。

 ただ一人、OTで入院中から色々面倒を見てもらっている現ウエンディの理事長だけは、僕らの過去の経歴や考え方を色々聞いてくれた上で、アドバイスや必要なレールをしいてくれています。
 有り難いことです。

 僕ら夫婦はとても恵まれすぎている気がして、申し訳ない気がしてきます。

 7万人を越える社会的入院患者(ばっちゃんを含む)をこの先、地域に戻す際に、一人一人個性も違うし、歴史も違う。それをきちんと理解した上で処方される医療や福祉をこの先望みたいものです。

 その意味で、今回の30人のヒストリーが多少なりとも役に立つことを祈ります。

 精神科全体で言うと何百万人のライフヒストリーというと気が遠くなりますけどね。

 人に歴史あり。

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