昨日は宇部まで行ってきた。
 「今を生きる」をテーマに障害のある人のフェスティバルのようなもの。
 主催は、宇部市障害者ケア協議会という固い名前だが、多くの当事者やボランティアが運営に関わっているという。

 僕はシンポジストとしての参加ではあったが、出番まで一番いい席で観客として楽しませてもらった。

 オープニングの翔龍太鼓の響きと動きにいきなり、度肝を抜かれた。聴覚障害者が体で感じる響きを抜群のリズムセンスとかっこいい動きに「元気」「勇気」を頂いた。

 続いて主催者挨拶の後で、映画「典子は、今」から25年たって、熊本市役所を退職されて、この春から講演や執筆活動を始めた白井のり子さんの講演。

 25年前というと、僕は東京で転々と職を変えながら、その日暮らしで、何とか生きるのに精一杯だったから、映画を見た記憶は無いのだが、何だか見たような錯覚に陥り、不思議な想いで話を聞かせてもらった。サリドマイドは、別の薬効で最近また注目を浴びてきた薬品ではあるが、色々考えさせられる内容であった。

 のり子さんの「だいじょうぶ」という言葉の響きに共感を覚えた。

 続いて自閉症というハンディを抱えながらマリンバを奏でる武居輝樹さんの演奏。
 この星に生まれて、Jupiter、四季などお馴染みの曲を軽やかに笑顔で演奏される。

 そして橙(DAIDAI)の「そよ風を感じながら」の演奏に合わせて、手話ダンスグループのコラボ。

 このあたりで、僕の神経はピークに達してしまい、その後のシンポジウムでは、何を話したか覚えていない。
 最後は例によってアカペラで歌を歌ってまとめてしまうという姑息な手を使った。

 シンポジウムの後、そのまま舞台に残って、皆でHappy Togetherを歌って踊った。

 初めて聞くのに、なぜか歌って踊り始める自分に笑いがこぼれる。

 宇部には、サヨコを聞きにライブハウスに4,5年前に行ったきりの2回目。

 不思議な一日でした。

コメント

お気に入り日記の更新

最新のコメント

日記内を検索